統合失調症というと、多くの人が「先天的な病気」「生まれつきの脳の病気」というイメージを持っているかもしれません。しかし実際には、思春期から30代ごろにかけて、ある日突然発症するケースも多く、「後天性統合失調症」と表現されることがあります。
では、なぜそれまで普通に暮らしていた人が、ある日突然心のバランスを崩してしまうのでしょうか?このブログでは、「後天的に統合失調症を発症するリスク要因」について、心や体の仕組みとともに、生活習慣や環境ストレスなど、さまざまな側面から紐解いていきます。デジりすさんと見ていきましょう。
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統合失調症とは何か?

統合失調症は、幻覚(特に幻聴)、妄想、思考の混乱、意欲の低下、感情の平板化などの症状を伴う精神疾患です。原因はまだ完全には解明されていませんが、脳内の神経伝達物質(主にドーパミン)の異常や、ストレス脆弱性モデルなどが注目されています。
発症年齢は男女ともに10代後半から30代に多く見られ、人生の転機やプレッシャーのかかる時期に症状が現れることが多いです。統合失調症の発症には「遺伝的要因」と「環境要因」が複雑に絡み合っていると考えられています。
「後天性」の統合失調症とは?
医学的には、統合失調症はすべて「後天的な要素」によって発症するとも言われますが、一般的な意味で「後天性統合失調症」と言うと、
- 子どもの頃には何の兆候もなかった
- 社会生活や仕事もこなしていた
- しかし、ある時期を境に発症した
というケースを指すことが多いです。こうした場合、「なぜこのタイミングで?」「どうして自分が?」と感じる方も多いでしょう。その背景には、さまざまな後天的なリスク因子が潜んでいます。
後天的なリスク要因①:過度なストレス
統合失調症の発症において、もっとも代表的な後天的リスクのひとつが「強いストレス」です。
- 人間関係のトラブル
- 受験や就職、転職などのプレッシャー
- 離婚、失恋、家族との不和
- パワハラやいじめ
など、長期間にわたり精神的な圧力がかかった場合、脳の神経伝達物質に異常が起こることがあります。特にストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が続くと、脳の海馬や前頭前野の働きに影響を及ぼし、幻覚や妄想などの症状につながる可能性があるとされています。
後天的なリスク要因②:不規則な生活・睡眠障害
慢性的な睡眠不足や昼夜逆転、不規則な生活習慣も、脳の機能に大きく影響します。統合失調症の前兆として、「夜眠れない」「日中眠気が強い」「夢と現実の境目があいまいになる」といった感覚を訴える方も多いです。
特に、長期間にわたり質の悪い睡眠が続くと、脳の情報処理が不安定になり、幻覚や妄想といった症状が引き起こされやすくなります。
後天的なリスク要因③:薬物やアルコールの影響
統合失調症の発症に関連する要因として、覚せい剤や大麻、LSDなどの薬物の乱用があります。これらの物質はドーパミン系に強い影響を及ぼし、統合失調症様の症状を引き起こすことがあります。
また、過度なアルコール摂取も脳にダメージを与える可能性があり、精神的な脆弱性を高めることがあります。
後天的なリスク要因④:発達的な背景やトラウマ体験
発達障害(ASDやADHDなど)を持つ方が、二次的に統合失調症を発症することもあります。環境の変化や社会的な孤立、不安やストレスにさらされた際に、心のバランスを崩してしまうことがあるのです。
また、虐待や事故、いじめなど、強いトラウマ体験も後天的なリスク因子として挙げられます。
後天的なリスク要因⑤:思考の偏りと孤立
誰しも、ストレスが続けば物事の考え方が偏っていきます。しかし、その状態が長期間続くと、「人から見られている気がする」「悪口を言われている」といった妄想的な思考につながることがあります。
また、社会的孤立や会話の少なさも、現実感の喪失や自分の世界に閉じこもる原因になります。こうした積み重ねが、発症の引き金となることがあります。

こんなにたくさんの要因が?
発症前に見られるサイン

後天的に統合失調症を発症する前には、以下のような兆候が見られることがあります。
- 表情が乏しくなる
- 一人でいることが増える
- 睡眠リズムの乱れ
- 被害的な言動(例:盗聴されている気がする)
- 言葉がまとまりにくくなる
これらは「前駆期」と呼ばれ、本人も周囲も違和感を覚える時期です。この段階で支援につながることができれば、症状の悪化を防げる可能性もあります。
病気と向き合うために:診断と治療の重要性

統合失調症は、適切な診断と治療によってコントロール可能な病気です。もし自分や身近な人が「いつもと違う」「何かがおかしい」と感じたら、早めに精神科や心療内科に相談することが大切です。
治療には、薬物療法(抗精神病薬)とともに、心理社会的支援(リハビリ、カウンセリング、就労支援など)が有効です。特に、家族や支援者との連携は、回復への大きな力になります。
突然の発症には必ず「背景」がある
「突然発症した」と感じられる統合失調症にも、実はさまざまなストレスや生活習慣、脆弱性が積み重なっています。
後天的なリスク要因は、私たち誰にでも起こりうるものであり、特別な人だけが対象となる病気ではありません。心と体、そして脳は密接に結びついており、日常の積み重ねが健康を支えています。
突然の発症に戸惑うこともあるかもしれませんが、適切な理解と支援があれば、回復と再出発は十分に可能です。
もしあなたや周りの方が「もしかしたら」と思ったときには、決して一人で抱え込まず、信頼できる医療機関や支援機関に相談してみてください。

相談してね~
デジりすさんからのアドバイス
「発症前のサインが出ている時は無理せず
周りに相談してみてね」

今回は後天性の統合失調症についてお伝えしてきました。統合失調症の背景には、本人のせいではない「脳の反応」や「社会的な要因」があります。あなたの不調は、あなたのせいではありません。安心して相談できる場所は、必ずあります。どうか、心を守る選択をしてください。
私たちデジキャリIT就労移行支援事業所では、障害等の事情があって就職・再就職に悩んでいる方に対して、相談や就職準備、アドバイスなどのサポートを行なっています。「障害があるから仕事が見つからない…」などのお悩みを抱えている方は、一度相談に来てみてはいかがでしょうか。

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