私たちは普段、体に受ける様々な刺激を感じて暮らしています。
自然の光や音、匂い、味、肌に感じる感覚など、季節の移ろいも五感を駆使して知覚しているのではないでしょうか。
ところが、人によってその感じ方が異なることもあります。
例えば「蛍光灯がまぶしくて目が疲れやすい」「雑音がいつも気になって集中できない」「服のタグや素材がどうしても気になって仕方ない」そんな悩みを抱える方たちがいます。
このような感じ方の違いに対して、「もしかして自分だけ?」と悩んではいませんか。
「感覚の違い」は、いわゆる発達障害の方が感じることが多いとされています。
もちろん、感覚の違いがあるからといって、すべてが発達障害というわけではありません。
大切なのは、この感覚の違いが、その方の日常生活や働き方にどのような影響を与えているかが問題です。
今回はそんな発達障害の方が抱える、感覚の違いについてでじもふくんとお伝えします。
でじもふくんってだあれ?(ココをタップ♬)

デジキャリIT就労移行支援事業所のキャラクターであり、Instagramでは様々な知識を教えているよ!
発達障害と感覚の違い「感覚過敏」「感覚鈍麻」とは?
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本来ならば多様性があって当たり前の「感覚の違い」。
しかし、感覚の違いによって、様々なトラブルを引き起こす場合もあるのです。
五感の受け取り方の多様性
「感覚」という言葉を聞くと、「視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚」の五感を思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし人が『今、自分がどういう環境にいるか』を把握するには、それら五感に加えて、「前庭感覚(体の傾きやバランスを感じる)」「固有感覚(筋肉や関節の動き、体の位置を感じる)」など、複数の感覚を総合して行っています。
しかし人によってこれらの刺激は「通常より強く感じる(感覚過敏)」、「感じにくい(感覚鈍麻)」など様々です。
ある研究では、なんらかの感覚に関して特有の高い感受性を持っている人は、人口の2割ほど存在するといわれています。
その他の様々な調査からも、発達障害の方が感覚の違いを感じていることが分かります。
このことから、「感覚の違い」は決して珍しいものではなく、感じ方の個性として捉えていいものでしょう。
問題はこうした感覚の違いが、生きにくさにつながっている場合です。
生きにくさを本人や周囲が理解することで、どのような配慮が適切か分かってきます。
参照:雑誌ヘルシスト特集「身近にある感覚過敏——正しい理解と適切な対処法」
参照:厚生労働省「発達障害児者の感覚の問題に対する評価と支援の有用性の調査」
なぜ感じ方に差が出るのか
では、どうして発達障害のある人に「感覚の違い」が出やすいのでしょうか。
はっきりとした原因は完全には判明していませんが、最近の研究によると、感覚刺激の受け取り方・処理の仕方に、脳の仕組みや情報処理の偏りが関わっていることが分かってきました。
例えばASDの方は聴覚過敏が特に多く、「突然の大きな音」「甲高い声」「換気扇などの日常音」が苦手というケースが目立ち、聴覚過敏を「最もつらい感覚の問題」と感じているという報告もあります。
さらにある研究では、発達障害の人は定形発達の人よりも、触覚刺激を区別する時間が早いという報告もあります。
このように、感じる刺激そのものだけでなく、「刺激が入ってからどのように処理され、反応が出るか」に差が生じることが、「感覚の違い」に関わっているのです。
ただ、感じ方の違いがあるからといって、必ず困難が生じるとは限らないということも忘れてはいけません。
感じ方の違いが「日常・学校・仕事」などで、困り感を生んでいるか否かがカギになるのです。
参照:国立障害者リハビリテーションセンター「発達障害のある人の感覚の問題」
日常生活と職場で生じる「感覚の違い」具体例
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感じ方の違いがあると、どんな困りごとを生むのでしょうか。
ここでは日常生活と働く場面、それぞれの困りごとの具体例を見ていきます。
日常生活の困りごと
日常生活で感じる感覚の違いは「人より少し敏感・少し鈍い」くらいであっても、「毎日繰り返される」「休む時間が取れない」となると、疲労感やストレス、回避傾向につながります。
日常生活で感じやすい感覚の違いは、以下のようなものがあげられます。
・明るい蛍光灯や日差し、ネオンの光が「まぶしい」「疲れる」と感じる
・人混み、雑踏などで、動くものが多い場所だと気が散る
・周囲の会話、機械音、換気扇音、足音などが「うるさい」「頭が疲れる」と感じる
・衣服のタグ、縫い目、素材が気になり、どうしても着られない服がある
・温度変化(暑さ・寒さ)や風、シャワーの水流などを過剰に感じる、または逆に感じにくい
・匂いや味、食感に強いこだわりがあり、食べられる物が限られていたり、匂いで気分が悪くなったりする
・体のバランスや動き、揺れに対して違和感があり転びやすい、動くことに抵抗を感じる、または逆に動きたくなる
職場での困りごと
困りごとがあっても、周囲の理解が不足していると、「自分の感覚が変なだけ」と諦めてしまいがちです。
不調を感じても周囲に伝えられず、無理をしてしまうケースも少なくありません。
だからこそ、「自分の感じ方」を知ると同時に、それを理解してくれる環境を探すことが大切なのです。
オフィスや職場で感じる困りごとは、以下のようなものがあります。
・照明が白く明るく、音が複数重なっている
・コピー機や電話、人の動きが常にあることで疲労感を感じる
・制服や作業着、名札などを身に付けることで「着心地が悪い」「どうしても集中できない」要因になる
・オフィスだけでなく、食堂や休憩スペースなどで香水や柔軟剤、食べ物の匂いが気になる
・「自分だけ聞こえすぎている」「自分だけまぶしく感じている」と思っていても、それを周囲に伝えられず無理をしてしまう
・感覚の違いがあるにもかかわらず、その環境を放置すると、定着率が低くなったり、転職や休職の要因になったりする

こうして見ると様々な影響があるんだね
「感じ方の違い」をチェックしてみよう!
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このチェックリストは「診断」を目的としたものではありません。
自分の感じ方の特徴や傾向を理解するための、判断材料の一つとしてご活用ください。
※当てはまる項目にチェック☑してください。
【視覚】
□ 蛍光灯や日差しの光がまぶしく感じる/疲れやすい
□ ちらつき・明暗差で集中しにくい
□ 色や動きに注意を取られやすい
【聴覚】
□ 周囲の雑音や話し声が気になる/集中できない
□ 特定の音(掃除機・ベル・チャイムなど)が苦手
□ 音のボリュームが合わないと不快になる
【触覚】
□ 衣服のタグや素材が気になる/着られないものがある
□ 人に触られるのが苦手
□ 温度の変化(暑さ・寒さ)に敏感
【嗅覚・味覚】
□ 匂い(香水・食べ物・洗剤など)に敏感
□ 食感・味・においのこだわりが強い
□ 匂いで気分が悪くなることがある
【体感・動き】
□ 体のバランスを取るのが苦手(よくつまずく)
□ 痛み・疲労を感じにくいときがある
□ 急な動き・揺れが苦手、または逆に刺激を求める
もちろん、これらのチェック項目に当てはまったとしても、発達障害に起因するとは限りません。
ただ、もし感覚の違いによって「疲れやすい」「人付き合いや仕事がしんどい」と感じることが続くようであれば、医療機関や発達障害支援センターなど、専門機関に相談してみることも一つの選択肢です。
自分の感覚を個性として大切にしながら、「どうすれば生活しやすくなるか」を一緒に考えてくれる専門家はたくさんいます。
専門家に相談して日常生活の質を向上させることができれば、気持ちが軽くなるかもしれません。
参照:国立障害者リハビリテーションセンター「発達障害者支援センター・一覧」

当てはまるものはあった?
感覚の違いに合わせた工夫とサポートの方法
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チェックリストで「当てはまるかもしれない」と思ったら、次は「どうすれば少し楽になるか」「どこに配慮できるか」を考えてみましょう。
感覚の違いがあっても、環境調整や支援によって生きにくさを軽くすることができます。
自分でできる対処のヒント
自分でも実行できる対策方法をお伝えします。
音が気になるとき
ノイズキャンセリングヘッドホン、イヤホンなどの利用や、静かな場所に移動する時間をつくるのも有効です。
光がまぶしく感じる
サングラスや帽子、照明をやわらげるための照明カバーの利用、カーテンで明るさを調整してみましょう。
衣服・接触感覚が気になる
肌ざわりの良い素材の服やタグが外せる服、ゆったりしたサイズの服でストレスの軽減を図ります。
匂いや味・食感にこだわりがある
匂いの少ない休憩スペースの利用、食べやすい食材リストをつくってみましょう。
体の揺れ・バランス・動きが気になる
定期的に休憩を取って体を動かしたり、歩く時間をつくったりしてみましょう。
日常のシーンにストレッチを取り入れるのも有効です。
職場・学校環境
ブルーライトカットの眼鏡の使用など、生活の場で生じる困りごとへの対策用グッズを活用します。
また、自分の感じ方を簡潔に説明できる言葉を事前に準備しておくことで、困難が生じたときに周囲に配慮を伝えやすくなります。
周囲ができる配慮
感覚の違いは目に見えず共有しづらいため、本人が感じている困りごとを話しやすい環境づくりを進めることが、当事者の大きな支えになります。
当事者へのヒアリングの元、生活スペースの調整や職場環境の改善などが必要でしょう。
例えば、音の反響を減らす吸音材を利用したり、照明機器を調整したりすることで、環境を整えることも可能です。
「ストレスの少ない環境」「選べる作業場所」「短時間集中+休憩」など、家や職場での負担を減らす仕組みづくりが大切になります。
でじもふくんのひとこと
「感じ方が違うからこそ
自分の”ちょうどいい”を見つけてみてね」

今回は発達障害の感覚の違いについてお伝えしてきました。感じ方の違いは弱さではなく、あなたの大切な「個性」の一部です。もし、「自分の感じ方がちょっと気になる」と思ったら、ひとりで悩まずに相談先を探してみてください。
自分の感じ方を知り、理解を深めることで、自分らしい生活の扉はきっと開きます。
そして、感じ方の違いを理解することは、発達障害のある方だけでなく、すべての人が暮らしやすく、働きやすい社会への第一歩なのです。
私たちデジキャリIT就労移行支援事業所では、障害等の事情があって就職・再就職に悩んでいる方に対して、相談や就職準備、アドバイスなどのサポートを行なっています。「障害があるから仕事が見つからない…」などのお悩みを抱えている方は、一度相談に来てみてはいかがでしょうか。

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