メディアで取り上げられることも多い「うつ病」。
多くの人々がうつ病という病名を聞いたことがあるでしょうが、実際にうつ病について詳しく知らないのではないでしょうか。
うつ病は「一歩進んで二歩下がる」ともいわれるように、焦らずにじっくりと治療する必要があります。
生涯で15人に1人は罹患するといわれており、誰にとっても他人事ではないうつ病。
今回はうつ病から抜け出すための方法についてお伝えします。
うつ病とは
気分障害の一つであるうつ病は、憂うつな気分になったり、食欲や睡眠欲、性欲など様々な意欲の低下をまねいたりします。
精神的症状以外にも、不眠や倦怠感などの身体的症状を伴うこともあります。
発症原因はまだ十分に解明されていませんが、脳内の細胞を繋ぐ神経伝達物質が不足して起こるのではないかと考えられています。
つまりうつ病の方は、脳がエネルギー不足の状態といえるでしょう。
現在うつ病の要因として分かっているのは、「ストレス」「脳内の神経伝達物質の変化」「体質」などです。
これらの発症要因が重なって、うつ病を発症するといわれています。
親しい人との死別や仕事・人間関係の悩みなどのネガティブな事柄だけでなく、進学や就職といった喜ばしい環境変化も、精神的ストレスとなってうつ病を発症する可能性があるのです。
他にも病気やケガなどの身体的ストレスもうつ病の引き金になり得ます。
うつ病はこれら様々な要因で発症し、一度回復しても約60%の方が再発する、患者や家族にとっても非常に辛い病気なのです。
「うつ病かも」と感じたらまずは医療機関の受診を
うつ病で医療機関を受診するのは、人によってはハードルが高いと感じるかもしれません。
しかし基本的に受診の流れは内科などと同じです。
早期に治療を開始できれば回復も早いとされるうつ病の場合、「気分が落ち込む」「イライラする」といった、うつ病初期のサインを見逃さないことが重要になります。
うつ病のサイン
気になる症状はありませんか?もしかしたらその症状はうつ病のサインかもしれません。
思い当たることがあれば、精神科や心療内科を受診しましょう。
【初期のうつ病のサイン】
・「何をしても楽しめない」「なにもやる気がでない」などの精神的な不調
・食欲不振や不眠、身体がだるいなど身体的な不調
・「元気ないね」「最近、調子が悪そうだ」など行動の変化によって周囲から心配されることが増える
受診から治療の流れ
➀『予診』
問診で「何に困っているのか」を伝えます。
病歴・家族歴・服用中の薬、必要ならば職場や家庭の様子、人間関係なども聞かれます。
➁『各種検査』
うつ症状が身体的要因のものかどうかを調べます。
「身体測定」「尿検査」「血液検査(血糖値、甲状腺機能、肝腎機能など)」「心電図」、また必要に応じて「脳検査(CT、MRI、SPECT検査)」など。
③『診察』
医師による診察では、症状や生活の中での変化について聞かれます。
一般的に初診の医師診察は、30分以上時間をかけることも珍しくありません。
そのため医師に自分の現状を詳しく伝えられるように、事前に「悩んでいる事柄(仕事・人間関係など)」「今最も困っている症状や症状が出るタイミング」などをメモして持っていくといいでしょう。
場合によっては普段の様子をよく知る、家族や近親者に同伴してもらうのも有効です。
④『診断』
アメリカの診断基準である「DSM-5」(精神疾患の診断・統計マニュアル)やWHOの診断基準の「ICD‐10」(精神および行動の障害―臨床記述と診断ガイドライン)を用いて、うつ病の診断をします。
⑤『治療』
うつ病の治療において「休養」、「薬物療法」、「精神療法・カウンセリング」が3つの柱になっています。
治療を長引かせない為にも、早期治療で適切な治療を受ける必要があります。
うつ病から抜け出すには
先にもお伝えした通り、早い段階で適切な治療を行い、うつ病を寛解(症状が殆どなくなった状態)にさせることが重要です。
「早く治したい!」と考えてしまいますが、うつ病の方は脳がエネルギー切れを起こしている状態です。
焦らずに、流れに身を任せるつもりで治していきましょう。
休養・環境調整
うつ病の治療には休養が第一です。
ストレスを軽減させるための職場や家庭内の環境整備を行い、十分な休養を取れるようにすることが最も大切です。
たとえば夫婦間や親子間のすれ違いや介護負担など、家庭内にストレスを抱えているならば、家族や周囲の人たちに理解を求め、無理のない生活を送れるようにします。
必要ならば家庭内のストレスの原因となる事柄から、距離を取ることも治療の選択肢の一つです。
もし職場にストレスを感じているなら、会社側に配置転換や業務時間の変更などを相談してみましょう。
職場環境を変えられないならば、状況に応じて休職や転職も視野に入れてみてはどうでしょうか。
薬物治療
うつ病の投薬治療に抵抗のある方もいるかもしれませんが、脳の病気であるうつ病には、他の身体疾患同様に薬での治療は非常に有効で、休養と共にうつ病の治療に欠かせないものです。
脳の神経伝達物質が不足するうつ病では、「抗うつ剤」を服用することで神経伝達物質のバランスを整えます。
しかし抗うつ薬だけで症状が寛解する方は全体の約30%程度のため、そのような場合は抗うつ薬の効果を高める「増強療法」を行うこともあります。
ほかにも現れている症状への対処として「抗不安薬」「睡眠導入薬」「気分安定薬」といった薬が処方されます。
自分の症状に合わせ、主治医と相談しながら適切な薬物治療を行いましょう。
参照:厚生労働省「抗うつ薬」
参照:日経メディカル「うつ病の増強療法に用いる非定型抗精神病薬」
精神治療
精神治療では患者と専門家が対話を通して治療していきます。
代表的な精神治療としては「認知行動治療」や「対人関係治療」などがあります。
「認知行動療法」は、ネガティブな考えに至る自分の認知の歪みにアプローチして、修正する治療法です。
「対人関係治療」では問題となった人間関係において、患者がどう感じたのかに焦点を当てて、「相手のどのような言動によって自分がその感情を抱いたのか」について扱います。
どちらもストレスの元となる思考や人間関係をとらえ直し、適切に対処することでストレスの軽減を目指しています。
その他
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を、薬物治療と組み合わせる「運動治療」や、1日1〜2時間程度、2500ルクス以上の非常に明るい光を照射する「高照度光療法」などがあります。
まとめ
今回はうつ病についてお伝えしました。
回復まで時間がかかることも多いうつ病ですが、数々の新薬が開発されたこともあり、適切な治療を受ければ社会復帰可能な病気になっています。
またひと昔前に比べれば、うつ病の方が社会復帰した後のサポート体制も充実してきました。
しかし社会復帰しても、治ったからと無理をしては再発のリスクを高めてしまいます。
焦らず、ゆっくりと自分の人生を取り戻しましょう。
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