仕事をしたい気持ちはあるけれど、
「体調や気分が安定しなくて不安」
「職場でうまくやっていけるか心配」
「ブランクが長くて、何から始めたらいいのか分からない」
そんなとき、少し立ち止まって利用を考えてみたいのが「就労移行支援」という福祉サービスです。
名前だけ聞くと難しく感じるかもしれませんが、実は“働くための練習の場”であり、あなたのペースで社会への一歩を踏み出すサポートをしてくれる場所です。
この記事では、
「そもそも就労移行支援ってなに?」
「誰が利用できるの?」
「どんなことをするの?」
「利用までの流れは?」
といった疑問を、初めての方にもでじもふくんとわかりやすく解説します。
でじもふくんってだあれ?(ココをタップ♬)

デジキャリIT就労移行支援事業所のキャラクターであり、Instagramでは様々な知識を教えているよ!
就労移行支援とは?〜働くための準備をする場所〜

就労移行支援とは、障害や病気などにより一般企業で働くことに不安がある人を対象に、就職に向けたトレーニングやサポートを行う福祉サービスです。
法律上は「障害者総合支援法」に基づく就労系サービスのひとつとして位置づけられています。
もう少しやわらかく言えば、
「すぐに働くのは不安だけれど、いつかは自分の力で働きたい」
そんな人たちが、少しずつ働くための力を取り戻す“リハビリ的な場所”です。
訓練といっても、体力トレーニングのようなものではありません。
多くの事業所では、パソコンの基礎練習やコミュニケーション講座、ビジネスマナーの練習、生活リズムを整えるプログラムなどが行われます。
そして、利用者さん一人ひとりの「得意」「苦手」「希望」に合わせて、個別の支援計画が立てられます。
利用できる人の条件は?
「障害者手帳を持っていないと利用できない」と思っている方も多いですが、実は必ずしも手帳が必要というわけではありません。
対象となる方の例
- 精神障害(うつ病・双極性障害・統合失調症など)
- 発達障害(ASD、ADHDなど)
- 身体障害や内部疾患による体調変動
- 知的障害
- 難病を抱えている方
- 医師や自治体が「支援が必要」と判断した方(手帳なしでも可)
つまり、「病気や障害によって働くことに困難がある」ことが条件になります。
大切なのは、「働きたい気持ちがあること」
年齢はおおむね18歳から65歳未満が対象ですが、自治体によっては高校在学中の利用相談ができる場合もあります。
どんな支援が受けられるの?
就労移行支援で受けられる支援内容は、大きく分けて3つの柱があります。
① 働くための「基礎トレーニング」
就職する前に必要な生活リズムや基本スキルを整えます。
- 朝の通所習慣をつける
- 体調や気分の波を記録して自己理解を深める
- パソコン(Word・Excel・タイピングなど)の基礎を学ぶ
- ビジネスマナーや報連相の練習をする
- ストレスマネジメントやアンガーマネジメントを学ぶ
「生活訓練」と「職業訓練」が一体になったような内容です。
実際の仕事をイメージしながら、まずは日常生活を安定させることがスタート地点になります。
② 就職活動のサポート
就職を目指す段階になると、支援員(職業指導員や就労支援員)が個別でサポートしてくれます。
- 応募書類(履歴書・職務経歴書)の作成・添削
- 面接練習(模擬面接)
- 企業実習(職場体験)の紹介・同行
- ハローワークとの連携
- 自分に合った仕事探しの相談
「一人で就職活動するのは不安…」という人でも、支援員が伴走してくれるので安心です。
企業面接の同行や就職後のフォローまでしてくれる事業所も多くあります。
③ 就職後の「定着支援」
就職がゴールではありません。
働き始めてからも、環境の変化や人間関係などで不安を感じる人は少なくありません。
そのため就労移行支援では、「定着支援」という形で就職後も半年〜数年にわたり、定期的に面談や企業訪問を行います。
- 「職場の人間関係がつらい」
- 「業務量が多くて体調が崩れそう」
- 「上司への報告がうまくできない」
そんな相談に対応し、企業と本人の間に立って調整してくれることもあります。
働き続ける力をサポートする、それが定着支援の大きな役割です。
利用までの流れ

就労移行支援を利用するまでの一般的な流れは、次のとおりです。
- 問い合わせ・見学予約
気になる事業所に連絡を取り、見学を申し込みます。
見学では、施設の雰囲気やプログラムの内容を確認できます。 - 体験利用(1〜2日程度)
実際にプログラムに参加して、「自分に合うか」を確かめます。 - 利用申請(受給者証の取得)
お住まいの自治体(福祉課)で手続きを行い、「障害福祉サービス受給者証」を取得します。
この証明があることで、サービスを公費(最大9割負担)で利用できます。 - 正式利用開始
事業所と契約を結び、支援計画を立てて通所がスタートします。
体調や目標に合わせて、週1〜週5日のペースで通うことができます。
よくある誤解と不安
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「働ける人だけが使う場所?」
→ いいえ。
むしろ、「働く自信がない」「ブランクが長い」「今は通所も不安」という人のための支援です。
段階的に少しずつ力をつけていく場所です。
「就職できなかったら意味がない?」
→ 就職がゴールではなく、“働く準備”が主な目的です。
利用期間中に体調を安定させ、自分に合った働き方を見つけることも大きな成果です。
「利用料が高そう…」
→ 所得に応じて負担上限が決まっています。
多くの方が自己負担0円〜1割負担で利用しています。

実は思っていたのと違う…という方も!
就労移行支援で得られる“目に見えない力”
就労移行支援で得られるのは、スキルだけではありません。
それ以上に大切なのは、「安心して練習できる環境」です。
- 「失敗してもいい」と思える安心感
- 認めてくれる人がいる安心感
- 自分のペースで成長できる安心感
通所を続ける中で、利用者さんの表情が少しずつ柔らかくなっていくのをよく見かけます。
支援員や仲間との関わりの中で、「働く=がんばること」ではなく、「働く=自分らしく生きること」と感じられるようになる方も少なくありません。
支援員の役割とは?
事業所にはさまざまな専門職が在籍しています。
- 職業指導員:就職活動・企業対応の専門家
- 生活支援員:日常生活やメンタル面をサポート
- 就労支援員:企業との連携・実習の調整
- 相談支援専門員:制度・書類関係のサポート
それぞれの支援員がチームとなり、ひとりひとりの状況を共有しながら支援を行います。
「就労支援」といっても、無理に働かせるのではなく、“本人のタイミングを尊重する支援”が大切にされています。
利用するメリットと注意点
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メリット
- 就職までのステップが明確にできる
- 個別のペースで練習できる
- 支援員が伴走してくれる安心感
- 同じような悩みをもつ仲間と出会える
- 企業実習で現場感覚を取り戻せる
注意点
- 「合う事業所」を見つけることが大切(雰囲気・支援方針が異なる)
- 通所リズムを整えるまで時間がかかることも
- すぐに就職を急がず、“準備の期間”と考えること
焦らず、2年という期間を“リハビリのように使う”くらいの気持ちが大切です。
自分に合った事業所を選ぶには
就労移行支援事業所は全国に数千ヶ所あります。
それぞれ特徴があり、IT系に強い事業所、コミュニケーション中心の事業所、資格取得に力を入れているところなど、内容はさまざまです。
事業所を選ぶときは、次のポイントをチェックしてみましょう。
- 通いやすい場所か
- スタッフとの相性
- 雰囲気(静か/にぎやか)
- 就職実績
- 在宅支援の有無
- 見学時の説明が丁寧か
「合う・合わない」はパンフレットだけではわかりません。
実際に見学・体験をして、自分の感覚で確かめることが一番です。

実際に見聞きして決めていくのが良いかも!
焦らず、自分のペースで

就労移行支援は、単なる“就職訓練”ではありません。
ここは、もう一度自分を整え直すための時間と場所でもあります。
仕事のブランクがあっても、何度もつまずいても大丈夫。
ここには、あなたの「もう一度働きたい」という気持ちを応援してくれる人たちがいます。
就職への近道ではなくても、あなたらしい働き方へ続く道が、ここから始まります。
でじもふくんのひとこと
「がんばる準備をする時間も
立派な“がんばり”なんだよ」

今回は就労移行についてお伝えしてきました。就労移行では一人ひとりに合った支援を行い、就職までの道のりをサポートします。
自分らしく働くために!ぜひ就労移行の活用を検討してみてください。
私たちデジキャリIT就労移行支援事業所では、障害等の事情があって就職・再就職に悩んでいる方に対して、相談や就職準備、アドバイスなどのサポートを行なっています。「障害があるから仕事が見つからない…」などのお悩みを抱えている方は、一度相談に来てみてはいかがでしょうか。

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