「落ち着かない」「じっとしていられない」「何となく体がムズムズする」
このような症状を感じたことはありませんか?
アカシジアは、主に抗精神病薬や抗うつ薬の副作用として現れる症状の一つで、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。しかし、初期症状が軽度であるため、単なるストレスや不安感と誤解されることも少なくありません。
本記事では、アカシジアとは何か、どのような症状が現れるのか、受診のタイミングや診断方法についてデジりすさんと詳しく解説していきます。

デジりすさんってだあれ?
デジりすさんとはデジキャリIT就労移行支援事業所のキャラクターであり、Instagramでは様々な知識を教えているよ!
アカシジアとは

アカシジア(Akathisia)とは、ギリシャ語の「座ることができない」という意味の言葉に由来する医学用語で、主に以下のような特徴を持つ症状です。
・強い落ち着きのなさ
何かをしていないと落ち着かず、絶えず体を動かしてしまう。
・足を動かす、歩き回る、揺れる
じっと座っていられず、無意識のうちに足を動かしたり歩き回ったりする。
・内面的な不快感や焦燥感
体のムズムズ感や違和感に加え、強い焦燥感を伴うことがある。
・動いていると一時的に楽になる
動くことで不快感が軽減するが、静止すると再び症状が強まる。
この症状は、抗精神病薬や抗うつ薬などの薬剤の副作用として現れることが多いですが、その他の要因によっても引き起こされることがあります。
どういったときに症状が出るのかとその対処法
アカシジアの症状が現れる主なケースとして、以下のような場面が挙げられます。
・抗精神病薬や抗うつ薬の服用後
特にドーパミンを抑制する薬を服用した場合に発症することが多い。
・薬の急な増量・減量
薬の用量が急激に増えたり、減ったりすると発症リスクが高まる。
・ストレスや疲労が溜まっているとき
精神的・肉体的なストレスがアカシジアの症状を悪化させることがある。
対処法としては以下が挙げられます。
①医師に相談する
まずは主治医に症状を正確に伝え、薬の調整を検討してもらう。
➁リラックスできる環境を整える
ストレスを軽減するために、リラックスできる時間や空間を確保する。
③適度な運動を取り入れる
軽い運動を行うことで、一時的に症状が和らぐことがある。

整える時間を作ろう
アカシジアの診断方法

アカシジアの診断は、一般的な血液検査や画像検査では異常が見つかりにくいため、主に医師による問診と観察によって行われます。診断を正確に行うためには、以下のようなプロセスを経るのが一般的です。
①問診(症状の確認)
医師は患者の自覚症状について詳しく尋ねます。特に以下の点が確認されます。
・いつから症状が出始めたか?
例:「1週間前からじっとしていられない感じがする」など。
アカシジアは薬の服用後、数日~数週間で発症することが多いため、発症時期は重要な判断材料となります。
・どのような症状があるか?
「足がムズムズして止まらない」「座っているのが苦痛」「じっとしていられない」など、典型的な症状を確認します。
落ち着かない感覚が身体的なものか、精神的なものかを区別することも重要です。
・症状が悪化するタイミングはあるか?
例:「夜になると症状がひどくなる」「仕事中は気が紛れてマシになるが、休憩中にひどくなる」など。
特定の状況で悪化する場合はアカシジアの可能性が高まるため、具体的な場面を思い出しながら話すことが大切です。
・服用中の薬はあるか?
アカシジアは抗精神病薬や抗うつ薬、一部の制吐薬(吐き気止め)などの影響で発症するため、現在服用している薬の名前・飲み始めた時期・服用量などを確認します。
例:「〇〇という薬を2週間前から飲み始めた」「△△の薬を増量してから症状が出てきた」など。
②身体所見(医師の観察)
診察室での動きや姿勢、落ち着きのなさを観察します。
例えば、「足を組み替える動作が頻繁」「体を前後に揺らす」「座っていてもすぐに立ち上がる」などの特徴的な動きが見られるかチェックします。
医師の指示に従い、一定時間じっと座れるかどうかなどを確認することもあります。
③診断スケール(評価尺度)によるチェック
アカシジアの診断には、いくつかの**評価尺度(スケール)**が使われます。代表的なものは以下の通りです。
・バーンズ・アカシジア評価スケール(Barnes Akathisia Rating Scale:BARS)
アカシジアの重症度を評価するためのスケール。
客観的な動作の観察(足を動かす、座っていられない等)と主観的な不快感の強さの両方を測定します。点数が高いほど、症状が重いと判断されます。
・エクストラピラミダル症状評価尺度(ESRS)
抗精神病薬の副作用として発生する運動異常(アカシジア・ジストニア・パーキンソニズムなど)を総合的に評価するスケール。アカシジアの症状が他の運動障害と区別できるかをチェックするために使われます。これらのスケールを用いることで、単なる落ち着きのなさなのか、それともアカシジアなのかを明確にします。
④鑑別診断(他の病気との違いを見極める)
アカシジアの症状は、以下の疾患と誤診されることがあります。そのため、医師は慎重に鑑別診断を行います。
・焦燥感(不安障害、パニック障害など)
不安による焦燥感とアカシジアの違いを確認します。
アカシジアの場合、「体が無意識に動いてしまう」特徴があり、意識的に抑えることが難しい。
・レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)
特に夜間に足がムズムズする症状が出るため、アカシジアと似ていますが、レストレスレッグス症候群は安静時に悪化し、動くと症状が軽減するのが特徴。
・パーキンソン病・ジストニアなどの運動障害
これらの疾患では筋肉の硬直や不随意運動が見られるが、アカシジアは「動き続けてしまう」点で異なる。
⑤薬の調整・試験的な治療
アカシジアが疑われる場合、医師はまず服用中の薬の調整を検討します。
具体的には、
・原因となる薬の減量・変更
・抗アカシジア薬(β遮断薬、抗コリン薬など)の試験投与
・非薬物療法(リラックス法、運動療法など)の併用
などを行い、症状の改善を観察します。
症状が出ないための対策とは

アカシジアを予防するためには、以下のような工夫が役立ちます。
・服薬管理を徹底する
薬の量や服用方法を守り、自己判断で増減しないことが重要。
・医師との定期的な相談を行う
服薬開始後に違和感を覚えた場合、すぐに医師に相談する。
・生活習慣を整える
規則正しい生活を送り、ストレスを溜めないようにする。
まとめ
アカシジアは、適切な対応をすれば改善できる症状ですが、放置すると精神的な負担が大きくなり、生活の質が低下する可能性があります。症状が軽いうちに気づき、適切な治療を受けることが重要です。特に、以下のポイントに注意しましょう。
・薬の影響を理解し、違和感を覚えたらすぐに相談する
・症状が日常生活に影響を与え始めたら、早めに受診する
・ストレス管理や生活習慣の改善を意識する

この3つを意識しよう
デジりすさんからのアドバイス
「体の小さなサインを見逃さず
日々の健康を守ろう」

今回はアカシジアについてお伝えしてきました。アカシジアの症状が出た場合、自分で我慢せずに早めに医師に相談することが大切です。また、周囲の理解も必要なので、家族や職場の人にも症状を伝え、協力を得ることも検討しましょう。
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