「就労移行支援って、パソコンの練習をする場所?」
説明会や見学の場で、こんな質問をされることは少なくありません。
確かに、就労移行支援事業所では、WordやExcel、データ入力など、仕事に役立つパソコンスキルを学ぶことができます。
けれど、実際に長く通っている利用者さんや、就職後も安定して働いている方の話を聞くと、よく出てくる言葉があります。
それが、
「働き続ける力が身についた」
という言葉です。
この“働き続ける力”は、資格のように目に見えるものではありません。
ですが、体調や気分に波があったり、対人関係に不安を感じやすかったりする方にとって、実はとても大切な力です。
この記事では、
- 就労移行支援でよく学ばれる「パソコン以外の力」
- なぜそれが「働き続けること」につながるのか
- 利用者さんが少しずつ育てていくプロセス
を、でじもふくんとやさしく整理していきます。
でじもふくんってだあれ?(ココをタップ♬)

デジキャリIT就労移行支援事業所のキャラクターであり、Instagramでは様々な知識を教えているよ!
「就職できればOK」ではない現実

働くことを考えたとき、どうしても目が向きやすいのは「就職できるかどうか」です。
特に、ブランクがあったり、過去に仕事でつまずいた経験があると、
- 今度こそ働けるだろうか
- ちゃんと役に立てるだろうか
- また体調を崩してしまわないだろうか
と、不安が先に立つことも多いでしょう。
実際、就職はゴールではありません。
むしろ、「就職してからがスタート」と感じる方のほうが多いのが現実です。
- 朝決まった時間に起き続ける
- 職場の人間関係に慣れていく
- 体調の変化に気づき、無理をしすぎない
- 失敗したときに立て直す
こうした日々の積み重ねが、「働き続ける」ことにつながっていきます。
就労移行支援が大切にしているのは、まさにこの部分です。
働き続ける力①:生活リズムを整える力

まず土台になるのが、生活リズムを整える力です。
通所そのものが練習になる
就労移行支援では、週に数日から通所を始めるケースが多くあります。
いきなりフルタイムのような負荷をかけるのではなく、
- 決まった曜日
- 決まった時間帯
- 決まった場所
に「通う」ことを、少しずつ練習していきます。
これは、
「通えるかどうかを試されている」
というよりも、
「今の自分に合うペースを探す時間」
と考えてもらえると近いです。
体調の波に気づく練習
通所を続ける中で、
- 今日は集中しづらい
- この時間帯は疲れやすい
- 週の後半になると調子が落ちる
といった、自分の傾向に気づく方も多くいます。
これに気づけること自体が、立派な「働き続ける力」です。
なぜなら、無理をする前に対処できるようになるからです。
働き続ける力②:自分の状態を言葉にする力
「体調はどうですか?」
そう聞かれても、うまく答えられないことはありませんか?
就労移行支援では、自分の状態を言葉にする練習も大切にしています。
「なんとなくしんどい」を整理する
- 頭が重い
- 気持ちが落ち着かない
- 集中力が続かない
こうした感覚を、「気のせい」で終わらせず、
少しずつ言葉にしていきます。
スタッフとの面談や振り返りの時間を通して、
「どんなときに、どんな変化が出やすいか」
を一緒に整理していくことができます。
職場での相談につながる力
この力は、就職後にも役立ちます。
- 今日は早めに休憩を取りたい
- 作業量を少し調整してほしい
- 体調面で配慮してほしいことがある
こうした相談ができるかどうかで、働きやすさは大きく変わります。
就労移行は、その“練習の場”でもあるのです。
働き続ける力③:人との距離感を学ぶ力
働くうえで避けて通れないのが、人との関わりです。
「うまく話す」よりも「無理をしない」
就労移行支援で大切にされているのは、
会話が得意になることよりも、
無理をしすぎない関わり方です。
- 必要なことだけ伝える
- 分からないことを聞く
- 一人になりたいときは距離を取る
こうした選択ができるようになることも、働き続ける力のひとつです。
トラブルを経験できる安心感
事業所内では、小さなすれ違いやストレスを感じることもあります。
ですが、そこにはスタッフがいて、一緒に振り返ることができます。
- 何がつらかったのか
- どうすれば少し楽だったか
この経験が、実際の職場での対応力につながっていきます。
働き続ける力④:失敗しても立て直す力
「失敗しないこと」を目標にしてしまうと、働くことはとても苦しくなります。
就労移行支援では、
失敗しても大丈夫な環境
で経験を積むことができます。
調子を崩したときの対処を学ぶ
- 通所がつらくなった
- 集中できない日が続いた
- モチベーションが下がった
こうした状態になることは、決して珍しくありません。
大切なのは、
「ダメだ」と自分を責めることではなく、
どう立て直すかを知ることです。
自分なりの回復パターンを見つける
- ペースを一度落とす
- 作業内容を変える
- 相談の頻度を増やす
人によって、回復の仕方は違います。
就労移行支援は、それを一緒に探す場所でもあります。
パソコンスキルは「手段のひとつ」
もちろん、パソコンスキルは大切です。
仕事の選択肢を広げてくれますし、自信にもつながります。
ですが、それ以上に大切なのは、
そのスキルを「使い続けられる状態」を保てるかどうかです。
- 体調が崩れたらどうするか
- 困ったときに誰に相談するか
- 無理をしそうなときに立ち止まれるか
こうした力があってこそ、スキルは活きてきます。
就労移行支援は「練習できる場所」

就労移行支援事業所は、
「できる人だけが通う場所」ではありません。
- まだ自信がない
- 何から始めたらいいか分からない
- 働くことが少し怖い
そんな状態の方こそ、
練習するために利用できる場所です。
働き続ける力は、一気に身につくものではありません。
小さな経験の積み重ねで、少しずつ育っていくものです。
まとめ
就労移行支援で学べるのは、パソコンスキルだけではありません。
生活リズム、自己理解、人との関わり方、立て直す力――
それらすべてが、「働き続ける力」につながっています。
就職をゴールにするのではなく、
「自分らしく働き続けるための準備期間」
として、就労移行支援を捉えてみてください。

長く働くためのスキルを整えていこう
でじもふくんのひとこと
「できることを増やすより
続けられる形を見つけるほうが大事なこともあるんだよ」

今回は就労移行で学べるスキルについてお伝えしてきました。就労移行支援では、パソコン以外にも「働き続ける力」を育てていきます。生活リズム・自己理解・人との距離感・立て直す力が大切です。無理をせず働き続けるための“練習の場”が就労移行支援だと思って、一歩踏み出していきましょう。
私たちデジキャリIT就労移行支援事業所では、障害等の事情があって就職・再就職に悩んでいる方に対して、相談や就職準備、アドバイスなどのサポートを行なっています。「障害があるから仕事が見つからない…」などのお悩みを抱えている方は、一度相談に来てみてはいかがでしょうか。

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