「急に胸がドキドキして苦しくなる」「何か悪いことが起こりそうで落ち着かない」「不安で寝つけない」
そんな経験はありませんか?
誰にでもある“ちょっとした不安”ですが、それが長く続いたり、日常生活に支障をきたしている場合、それは心の病気のサインかもしれません。
この記事では、精神疾患にともなう不安症状の特徴や見分け方、受診のタイミング、そして不安に対処するためのセルフケア方法まで、デジりすさんとわかりやすくお伝えしていきます。
「これって病気?」「どこまでなら普通?」と不安になったときのヒントになれば幸いです。
デジりすさんってだあれ?(ココをタップ♬)

デジキャリIT就労移行支援事業所のキャラクターであり、Instagramでは様々な知識を教えているよ!
不安ってどんな感情?

不安とは、まだ起こっていない“未来の危険”を想像して、心や体が反応する自然な感情です。
たとえば__
・明日のプレゼンが不安で眠れない
・大事な試験の前に胃が痛くなる
・夜道を歩いていて足早になる
これらは誰にでもある“正常な不安”です。不安は、私たちが危険を回避し、生き延びるために備わっている本能ともいえます。
ですが、その不安が日常生活に支障をきたすようになると、「不安障害」などの精神疾患の可能性が出てきます。
「病的な不安」とは?
病気による不安症状は、次のような特徴があります:
◇ 理由がはっきりしないのに不安になる
「特に何も起きていないのに、心がざわざわする」「理由がわからない不安がずっと続く」など。
◇ 生活に支障が出る
朝、不安で起き上がれない
仕事に集中できない
不安で外出できない
◇ 身体症状が出る
胸の圧迫感、動悸、息苦しさ
めまい、吐き気、手足のしびれ
過呼吸やパニック発作
◇ 不安を避けようと行動が制限される
電車に乗れなくなる
人前に出られない
新しいことを始めるのが怖い
こうした状態が数週間以上続いている場合、心の不調を疑ったほうがよいかもしれません。
不安が関係する主な精神疾患

不安はさまざまな精神疾患に関連します。代表的なものをご紹介します。
■ 不安障害(不安症)
不安や恐怖が強くなりすぎて、生活に支障をきたす状態。
全般性不安障害(GAD):常に漠然とした不安がある
社交不安障害(SAD):人前での緊張や恐怖が強い
パニック障害:突然の激しい不安発作(パニック)
特定の恐怖症:高所、動物、血液などに強い恐怖を感じる
■ 強迫性障害(OCD)
不安を打ち消すために、確認行為や儀式行為を繰り返してしまう
■ PTSD(心的外傷後ストレス障害)
過去のトラウマがよみがえり、不安や恐怖がぶり返す
■ うつ病・双極性障害など
不安症状が併発することが多い精神疾患。特に朝方に強い不安が出ることも
受診の目安:どんなときに病院へ行くべき?

「病院に行くのは大げさかな」「ただの心配性では?」と思ってしまう方も多いですが、次のようなサインがあれば受診を検討してみてください。
・2週間以上、不安感や身体症状が続いている
・日常生活(仕事・学校・家事・人間関係)に支障が出ている
・夜眠れない、食欲がない、涙が止まらないなどの症状がある
・誰にも相談できず、孤独感や絶望感がある
早めに受診することで、症状が重くなる前にケアを受けられる可能性が高まります。特に「不安が原因で病院に行けない」場合は、家族や信頼できる人に付き添ってもらうと安心です。
診察では何をするの?
精神科や心療内科を受診すると、「どんなことを聞かれるのか」「どう説明したらいいのか」と不安になるかもしれません。
初診では、医師があなたの不安の内容や身体症状、生活への影響を丁寧に聞き取ってくれます。
【診察でよく聞かれること】
・いつから不安を感じているか
・どんな場面で不安が強くなるか
・身体症状(動悸、息苦しさ、めまいなど)の有無
・睡眠、食欲、生活リズムの乱れ
・家族歴や既往歴
必要に応じて、心理検査や血液検査を行うこともあります。
「うまく話せないかも…」という方へ
事前にメモを書いて持参すると安心です。
1.最近の困りごとリスト
2.体調の変化
3.不安になったときの対処法
などを箇条書きでまとめておくと、伝えやすくなります。
不安に対処するためのセルフケア方法

不安を和らげるために、自宅でできる方法もたくさんあります。
● 呼吸法で心を落ち着ける
「4秒吸って、7秒止めて、8秒吐く」などの腹式呼吸は、副交感神経を優位にしてリラックスを促します。
● 不安を書き出す「ジャーナリング」
心の中を紙に書き出すことで、モヤモヤが整理されます。感情に名前をつけるだけでも、落ち着くことがあります。
● 不安を遠ざける生活習慣
規則正しい睡眠
カフェイン・アルコールを控える
適度な運動(軽い散歩やストレッチ)
● 安心できる場所・人とつながる
孤独感や「自分だけが…」という思いは、不安を増幅させます。信頼できる人に話すだけでも、心が軽くなることがあります。
周囲にできるサポート

不安を抱える人のそばにいると、「どう接すればいいか分からない」と感じることもあるかもしれません。
● 否定せず、受け止める
「気にしすぎだよ」「大丈夫大丈夫」と軽く受け流すのではなく、「不安なんだね」「つらかったね」と受け止める言葉が大切です。
● そばにいるだけで安心感
無理に解決しようとしなくても、そばで静かに寄り添うだけで、不安が和らぐこともあります。
● 具体的なサポートを提案する
「病院、一緒に行こうか?」「こういうサービスもあるみたいだよ」と情報を伝えるのも助けになります。

デジりすさんのひとこと
「「こわい」「つらい」って思ったら、誰かにそっと伝えて
心の荷物、ひとりで背負わなくていいんだよ」

今回は不安症状の見分け方についてお伝えしてきました。不安は、誰にでもある自然な感情です。けれど、理由もなく不安が続いたり、日常生活がうまく回らなくなっているとき、それは「心のサイン」かもしれません。
自分でなんとかしようと抱え込まず、誰かに話してみること、そして必要に応じて専門家の力を借りることは、決して弱さではありません。少しずつ、自分の心に耳を傾けながら、できることから始めていきましょう。
私たちデジキャリIT就労移行支援事業所では、障害等の事情があって就職・再就職に悩んでいる方に対して、相談や就職準備、アドバイスなどのサポートを行なっています。「障害があるから仕事が見つからない…」などのお悩みを抱えている方は、一度相談に来てみてはいかがでしょうか。

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