『星の王子さま』の作者サン・テグジュペリは「真の贅沢というものは、ただ一つしかない、それは人間関係という贅沢だ」と記しています。
同じように、人と人との繋がりを財産だと感じる人も多いのではないでしょうか。
その一方で自ら人との繋がりを断ち切ってしまう場合もあります。
このように周囲との関係を切り、人間関係が長続きしない方は「人間関係リセット症候群」の可能性があります。
この人間関係リセット症候群は、人間関係に疲れやすい性格の方や、メンタル疾患の方が陥りやすいといわれています。
今回は人間関係を度々リセットしてしまう理由や対処法をお伝えします。
人間関係リセット症候群とは
人間関係リセット症候群は医学的な病気ではありませんが、繰り返し人間関係を断ち切ってしまう心理状態を指します。
何かしらの軋轢が生じストレスが溜まると、すぐに人間関係を投げ出してしまう傾向があり、こうしたリセットを繰り返すうちに中長期的な深い人間関係を築けなくなるのです。
【人間関係リセット症候群の人が取ってしまう行動】
・連絡先が変わっても通知しない
・SNSでアカウントごと消去する
・進学や転職などを機に、人間関係を断ち切って一切連絡を取らない
・仕事やサークルなど、同じ環境に居ることができず転々とする
人間関係のリセット癖がある人の特徴
人間関係をリセットしてしまいがちな人には幾つかの傾向があります。
SNSを利用する若年層に多いという声もありますが、実際には年齢や性別はあまり関係ないといわれています。
性格的な特徴
周りの目が気になる性格の方はストレスを抱えやすいため、人間関係に疲れやすい傾向があります。
具体的には「ネガティブ思考が強い」「完璧主義」「周りの目を気にしすぎる」「本音を言える人がおらず一人が気楽に感じる」といったタイプの方が、人間関係リセット症候群になりやすいといわれています。
発達障害や精神疾患などメンタルの特徴
様々なメンタル疾患の方も、すぐに人間関係をリセットしてしまう傾向があります。
たとえばうつ病の方は「みんなに迷惑をかけている」「自分などいない方がいい」と過剰に罪悪感を抱くことがあり、人間関係を断ち切ってしまうのです。
社交不安障害、回避性パーソナリティー障害、境界性パーソナリティー障害、発達障害といったメンタル疾患の方も、衝動的に人間関係をリセットしてしまうことがあります。
ADHDは人間関係が上手くいかない?
ADHDやASDといった発達障害の方は、障害の特性やそれに伴うストレスなどから、衝動的に人間関係をリセットしてしまう傾向が高いといえます。
ここではADHDの人間関係が、長続きしない理由について考えてみましょう。
ADHDの特性による失敗
ADHDの特性に不注意や多動・衝動性などがあります。
多動・衝動性の特性が強いADHDの方は、思ったことをハッキリと伝えてしまうため、内容によっては相手との関係がギクシャクしてしまいます。
他にも相手の言葉を遮って、自分ばかりが話し続けてしまうのです。
また不注意の特性では、同じようなミスを繰り返したりします。
このような障害特性からくる人間関係トラブルにより、ADHDの方はストレスを感じやすくなるのです。
【ADHDの方がやってしまいがちな行動】
・相手の話を遮って話し続ける
・余計な言葉を言って相手を不快にさせる
・人の話を集中して聞けないことで、誤解や祖語が生じトラブルになりやすい
・繰り返し同じミスをしてしまう
先延ばし癖で失敗
ADHDの特徴として、先延ばし傾向があることは広く知られています。
先延ばしの原因としては、単純にやることを忘れているだけでなく、期日は覚えているのに漠然と「まだ大丈夫だろう」と考えてしまうスケジュール管理の苦手さがあります。
また集中力にムラがあるため、いざ物事を始めても別のことが気になってしまうのです。
このように注意力や集中力にムラが出やすく、物事の優先順位をつけることも不得意なADHDの特性は、対人関係でもトラブルを招いてしまいます。
対人トラブルが重なることで、衝動的に人間関係をリセットしてしまうのです。
【先延ばしで起きる対人トラブル】
・何度も遅刻したり、約束をすっぽかしたりすることで信用を失う
・友人への連絡を先延ばすことが重なり疎遠になってしまう
人間関係をリセットしてしまいたいと感じたときは
対人ストレスを回避することは、決して悪いことばかりではありません。
人間関係をリセットすることで、心機一転新たな一歩を踏み出せることもあります。
しかしこれまで築いてきた人間関係は、あなたの大切な財産です。
度々人間関係をリセットしてしまう方は、周囲との関係を断ち切る前に幾つかの対処法を試してはどうでしょうか。
人に相談してみる
悩んでいる事柄を人に相談してみましょう。
すぐに解決に結びつかなくても、悩みを口にすることで気持ちが安定するのです。
こういった行為はカタルシス効果といい、マイナスの感情を口に出すことで不安や苦痛が緩和されます。
もちろん人によっては、他人に相談することが難しいと感じるかもしれません。
しかし性急に人間関係をリセットしてしまう前に、身近な人に相談したり、カウンセリングなどを受けたりしてみてはどうでしょう。
自分の一番の理解者は自分
人は「周りからどう見られているのか」と考えてしまいます。
そう考えることは自然な感情ですが、過度に他人の目を気にしすぎると、自分自身が疲弊して、大きなストレスを感じてしまいます。
自分はどうありたいか、という自分軸で物事を考えるようにしましょう。
「好きなものや大切にしたいことは何か」「どんなことを楽しいと感じるのか」と自分に問いかけることで、必要以上に周囲の評価を気にすることはなくなります。
自分軸で考える癖をつけると、ストレスによって人間関係をリセットしたいという衝動をコントロールできるようになるのではないでしょうか。
悩みを紙に書き出してみる
人間関係をリセットしてしまう人は、ストレスが生じると衝動的に周囲との関係を断ち切ってしまいます。
まずは自分のストレスの原因が何かを、見つめ直すことも大切です。
有効な方法として、悩み事を箇条書きで紙に書き出してみましょう。
悩み事を書き出すことで、自分の気持ちを客観視できます。
リセットしたい衝動に駆られても、少し時間を置いて書き出した悩み事を見てみると、「案外リセットするほどのことではなかった」と感じるかもしれません。
悩みを俯瞰して見ることで、冷静になり解決方法が見つかる可能性もあります。
生活習慣の改善
睡眠時間が短い方はストレスに弱い傾向があります。
これにはストレスホルモンと呼ばれている、コルチゾールの分泌量が関係しているといわれます。
生活習慣を改善して、質の良い睡眠と適度な運動を生活に取り入れることは、心身共にプラスの影響を与えてくれるのです。
またSNSで他人と自分を比べ、ネガティブ思考になりそうなときは、思い切ってSNSの利用を制限してみるのも一つの方法でしょう。
「利用時間を決める」「布団に入った後は見ない」といった、SNSとの付き合い方を変えることも、生活の質を向上させてストレスへの耐性を高めてくれます。
まとめ
今回は度々人間関係をリセットしてしまう方の特徴についてお伝えしました。
人間関係におけるストレスは大きく、ときには人間関係をリセットすることも、自分の心身を守るためには必要です。
しかし築き上げてきた人間関係が、大切な財産であることは疑いようがありません。
休職や転職を繰り返したり音信不通になったりと、人間関係が長続きしないことで生じるマイナス面は決して小さなものではないのです。
リセットしたい衝動に駆られたときは、一度立ち止まって、今回ご紹介した方法を試してみてはどうでしょうか。
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