おはようございます、サービス管理責任者の関です。
青唐辛子から成熟した赤唐辛子が旬を迎える時季になりました。
残暑厳しい時期には、唐辛子を使った辛い料理を食べて汗を流すのも効果的、ということが知られています。 しかし、辛い料理をひと口食べた瞬間、その辛さに驚いて水をガブ飲みした、という経験はありませんか。
ウェザーニュースで「唐辛子で辛くなったら、何を飲む?」というアンケート調査を実施したところ、「水」が半数以上の52%に上りました。 水の次に多かった回答が「牛乳・乳製品」(26%)、さらに「お茶」(19%)、「ジュース」(3%)と続きます。
やはり水を飲む人が圧倒的に多いようですが、「唐辛子の辛さを和らげるのに、水を飲むと逆効果」。
そこで、思わぬ辛さの唐辛子に遭遇した時、その辛さを和らげる方法を伺いました。
辛味は味覚でなく痛覚で感じている
味覚には、塩味、甘味、旨味、酸味、苦味の5種類があると言われています。 「それに加えてもう一つ、『味わう』ことには、感覚細胞が大きく関わります。
感覚細胞は口に入った食べものによって温度変化(温覚)や痛み(痛覚)を感じるようになっています。 辛味は痛覚や温覚で感じるものです。カプサイシンを食べると、実際にはそれほど熱くないのに、『熱い』『痛い』と感じるわけです。舌がしびれるような感覚や、口の中が火事のように熱くなったような感覚は、ここに由来します
カプサイシンは水に溶けない 辛い唐辛子を食べてしまうと、水をたくさん飲む方が多いと思いますが、あまり辛さが和らぐ感じがしません。 「唐辛子の辛味成分は『カプサイシン』です。このカプサイシンは、脂に溶ける脂溶性であり、水には溶けません。水を飲むと瞬間的に口の中が冷やされて、辛さが和らぐ感じがしますが、またすぐ辛さが復活します。 これはカプサイシンが脂溶性で、水では洗い流すことができないためです。なお、お茶も水と同様に飲んでも辛さは取れません。 そこでおすすめの方法があります
唐辛子の辛さを和らげる裏ワザは?
▼乳製品を摂る 乳製品に含まれるたんぱく質の一種『カゼイン』が、カプサイシンと結びつき、舌に辛さを感じさせるのを和らげる。
牛乳、ヨーグルト、チーズなどがよい。腸への刺激も和らぐので、辛い料理を食べるとおなかの調子が悪くなる人にはおすすめ。
▼油分のあるものを食べる オリーブオイルの効いたドレッシングのサラダ、アヒージョ、チーズフォンデュなど油分のあるものを口に入れることでカプサイシンが溶け、舌のひりひり感が和らぐ。 チーズはカゼインとのダブル効果が期待できる。ただし、熱いものは逆効果なのでアヒージョやチーズフォンデュは少し冷ましてから食べる。
▼レモンをかじる レモンに含まれるクエン酸がカプサイシンを和らげる働きを持つ。生レモンは酸っぱすぎてかじれない場合は、レモネードなどで代用可。
カプサイシンは胃を適度に刺激し、胃液や唾液の分泌を活発にし、食欲を増進させてくれます。夏バテで食欲がないとき、ピリッと辛い料理…といいながら、もし刺激物が苦手な方は、おかゆやうどんなど比較的消化にいいものを活用してみて下さい。
以上、サービス管理責任者の関がお送りしました。
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