毎日を過ごす中で、「なんだか心が重い」「体がだるくて動かない」「このまま働くのはつらい」と感じることはありませんか。
頭では「一度病院に行って診てもらったほうがいいかもしれない」と分かっていても、いざ受診しようとすると、そのための体力すら残っていないことがありますよね。
どうか少し肩の力を抜いて、休みたい時に休みながら読み進めてみてくださいね。
受診できない理由

「病院に行くだけなのに、なぜこんなに苦しいんだろう」と自分を責めていませんか。
病院を受診できないのには、あなた自身のやる気や意志の強さとは関係のない、明確な理由が存在します。
まずは、あなたが感じている「受診へのハードル」の正体をひとつずつ紐解いていきましょう。
予約や通院に伴うエネルギーの消費
病院を受診するためには、実は想像以上に多くのエネルギーが必要です。
- 自分の症状に合いそうなクリニックや病院を調べる
- 診療時間内に電話をかけたり、Web予約フォームを入力したりする
- 受診当日に向けて身支度を整える
- 電車やバス、徒歩で移動し、待合室で順番を待つ
元気なときであれば何気なくこなせるこれらのステップも、心身のエネルギーが枯渇している状態では、大きな壁に感じられて当然です。
「まだ大丈夫」という感情と罪悪感
心や身体がつらいときほど、「自分よりつらい人はたくさんいる」「まだ大丈夫」と考え、限界を後回しにしてしまうことがあります。
また、「病院に行ったら、精神疾患や障害があると診断されてしまうのではないか」という不安から、受診をためらうこともあります。
受診したからといって、必ず病名がつくわけではありません。
まずは現在のつらさについて相談するだけでも構いません。
周囲の視線や理解不足への不安
受診に対する周囲の反応を気に病んでしまうケースも少なくありません。
「家族に知られたら心配されるかもしれない」「職場の人に知られたらどう思われるだろう」といった不安は、病院へ向かう足を重くさせます。
また、過去に医療機関でつらい思いをした経験や、医師との相性が合わなかった経験があると、「また傷つくのではないか」という不安から受診をためらってしまうこともあります。
費用や手続きに対する心理的負担
医療費がかかることへの経済的な不安や、初めて行く場所で「どのような問診票を書かされるのか」「何を話せばいいのか分からない」という恐怖感も大きな障害となります。
選択肢が多すぎてどこを選べばよいか分からないという「情報過多による思考停止」も、受診を遠ざける要因のひとつです。
家族や支援機関を頼る
自分だけで悩まないで、時には専門家を頼ろう!-1.jpg)
心身が限界を迎えているときに、すべての手続きを一人で完結させる必要はありません。
頼れる人や機関に「少し手助けしてもらう」ことで、受診までの負担を劇的に減らすことができます。
身近な家族や友人に手伝ってもらう
もし身近に信頼できる家族やご友人がいる場合は、思い切って SOS を出してみましょう。
- 予約を代わりにしてもらう: 「〇〇クリニックに電話して予約を取ってほしい」と頼むだけで、大きなストレスが軽減されます。
- 通院に付き添ってもらう: 行帰りの移動を一緒に行ってもらったり、待合室で一緒に過ごしてもらうだけで安心感が生まれます。
- 診察室に一緒に入ってもらう:医療機関の方針にもよりますが、付き添いの方に同席してもらったり、普段の様子を補足してもらったりできる場合があります。
地域福祉の相談窓口を活用する
家族に頼ることが難しい場合や、周りに相談できる人がいない場合は、公的な相談窓口を利用することができます。
- 保健センター・保健所: 各自治体に設置されており、保健師などの専門職が心身の健康相談に乗ってくれます。「どの病院に行けばいいか分からない」という段階から相談が可能です。
- 精神保健福祉センター: 心の健康に関する総合的な相談窓口です。本人だけでなく、ご家族からの相談も受け付けています。
- 基幹相談支援センター: 障害や生きづらさを抱える方の総合相談窓口として、適切な医療機関や福祉サービスへのつなぎを行ってくれます。
就労移行支援事業所などの福祉サービスに相談する
「働くこと」に悩んでいる場合は、就労移行支援事業所「COCOCARA」のような支援機関へ先に相談してみるのも一つの手です。
病院の受診前であっても、「最近働くのがつらくて…」「受診したいけれど動けない」といった段階からご相談いただける場合もあります。
最初から完璧を目指さなくていい

病院に行くとなると、「自分の症状を正確に伝えなければ」「きちんと話さなければ」と意気込んでしまいがちです。
しかし、受診のハードルを下げるために最も大切なのは「完璧を捨てること」です。
100点満点の受診を目指さない
医師の前でスマートに自分の状況を説明できる人は、実はほとんどいません。
診察室に入って泣いてしまっても大丈夫です。
「うまく言えません」と一言伝えるだけでも立派な受診です。
質問に答えるだけでも、医師が状況を把握するための手がかりになります。
「行くだけで100点」「病院の受付まで行けたら大成功」と、自分に対する合格ラインをぐっと下げてみましょう。
伝えたいことはメモ1枚で十分
診察室に入ると緊張して頭が真っ白になってしまう方は、あらかじめ小さなメモを作成しておくと安心です。
文章になっていなくても構いません。
- 「夜、眠れない」
- 「朝、体が重くて起き上がれない」
- 「仕事中に涙が出てくる」
- 「いつからつらいか(例:先月から)」
このように箇条書きで気になるところを書いておき、診察時にそのまま医師へ渡すだけでも十分に伝わります。
オンライン予約や問診を活用する
最近では、WebやLINEから予約できるクリニックもあります。
また、事前に自宅のスマホからWeb問診票を入力できる病院を選べば、当日の書類記入の手間を減らすことができます。
電話口で人と話すのが苦手な方は、ぜひ「Web予約・Web問診対応」のクリニックを探してみてください。
受診後に利用できる制度

病院を受診し、医師の診断や通院が始まると、あなたの生活や心を支えるための様々な公的制度や福祉サービスが利用できるようになります。
「病院に行って終わり」ではなく、そこからあなたを助ける選択肢が一気に広がります。
自立支援医療制度(精神通院医療)
心療内科や精神科への通院が必要になった際、医療費の自己負担額を軽減できる制度です。
一定の要件を満たす場合、自己負担は原則1割となり、所得などに応じて月額の自己負担上限額も設定されます。
継続的な通院や薬の処方が必要な場合の経済的負担を軽減できる制度です。
傷病手当金
病気やけがのため仕事を休み、一定の要件を満たした場合、 加入している健康保険から支給される手当金です。
病気やけがのため仕事を休み、一定の要件を満たした場合、加入している健康保険から傷病手当金が支給されることがあります。
焦って無理に働き続けるのではなく、しっかり休養期間を確保するための重要なセーフティネットです。
精神障害者保健福祉手帳
一定の精神疾患や発達障害等があり、日常生活や社会生活に制約があると認められた場合に交付される手帳です。
取得することで、所得税・住民税の控除や、自治体・交通事業者などによる各種の割引・サービスを利用できる場合があります。
手帳を取得したからといって周囲に必ず開示しなければならないわけではなく、ご自身の必要に応じて活用することができます。
障害年金
病気や障害によって日常生活や就労に制限が生じた場合に支給される年金制度です。
現役世代の方でも受給することが可能で、生活費のベースを支える大切な財源となります。
「精神の障害」も対象となっており、初診日や障害の状態、保険料の納付状況など、いくつかの要件を満たすことで受給できる場合があります。
就労移行支援事業所の利用
「いつかはまた働きたいけれど、いきなり一般企業で働くのは不安」「自分に合った働き方を見つけたい」という方をサポートする福祉サービスです。
必要に応じて医療機関とも連携しながら、生活リズムを整えたり、PCスキルやコミュニケーションスキルを学んだり、ご自身の障害や特性に合わせた働き方を一緒に模索することができます。
今日できることは、ひとつだけで大丈夫

「病院に行ったほうがいい」と分かっていても、今の自分にはそこまでの気力がない。
そんなときは、いきなり受診を目指さなくても大丈夫です。
まずは、今日できそうなことを一つだけ選んでみましょう。
スマホのメモに「今つらいこと」を3つ書く
まずは、今の自分が困っていることを3つだけメモしてみましょう。
診察時に伝えたいことは、箇条書きのメモにしておくと安心です。
スマホのメモをそのまま見せても構いません。
このメモは、実際に受診するときにも役立ちます。
診察室でうまく話せなくなってしまった場合は、スマホの画面を見せながら説明することもできます。
家族や友人に「病院に行くのを手伝ってほしい」と伝える
もし一人で受診することが難しければ、家族や友人に「病院に行くのを手伝ってほしい」と伝えてみるのも一つの方法です。
すべてを任せる必要はありません。
電話だけ、予約だけ、付き添いだけなど、自分が難しい部分だけ手伝ってもらう方法もあります。
自治体の相談窓口を調べる
「どの病院に行けばいいのか分からない」という場合は、自治体の相談窓口を調べるところから始めても構いません。
保健センターや保健所、精神保健福祉センターなどでは、こころの不調や生活上の困りごとについて相談できる場合があります。
「最近、仕事に行くのがつらい」「受診したいけれど、どこに行けばいいか分からない」といった段階から相談できる窓口もあります。
今日は電話をかけなくても、相談窓口のページを見つけて、スマホに保存するだけでも十分です。
受診したいクリニックを1つだけブックマークする
病院を探すときは、最初から「自分にぴったりの病院」を見つけようとしなくても大丈夫です。
「自宅から通いやすい」「Web予約ができる」「診療時間が合っている」など、最低限の条件で一つだけ候補を探してみましょう。
見つかったら、今日は予約まで進めなくても構いません。
クリニックのページをブックマークするだけ。
余力がある日に予約ページを開き、その次に予約する。
そんなふうに、一つひとつの工程を分けて考えてみてください。
もし、これらのことさえ難しいと感じるなら、今日は何もしなくても大丈夫です。
できる日に少しずつ進めてみましょう。

ゆっくりいきましょ~
でじもふくんのひとこと
「今日は休むだけでも
十分だよ~」

「病院に行く体力がない」と感じるほどつらいときに、すべてを自分一人で何とかしようとする必要はありません。
受診することも、誰かに相談することも、今後の働き方を考えることも、一度に全部進めなくて大丈夫です。
「この程度で病院に行っていいのかな」と迷うこともあるかもしれません。
しかし、つらさが続いているのであれば、まずは相談してみることをおすすめします。
受診した結果、治療が必要だと分かることもあれば、生活環境や働き方を見直すことで負担を減らせることもあります。
大切なのは、一人で答えを出そうとしないことです。
私たちデジキャリIT就労移行支援事業所では、障害等の事情があって就職・再就職に悩んでいる方に対して、相談や就職準備、アドバイスなどのサポートを行なっています。「障害があるから仕事が見つからない…」などのお悩みを抱えている方は、一度相談に来てみてはいかがでしょうか。

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