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新しい職場に入ったけれど「初日で辞めたい」

新しい職場で迎える初日。

期待と不安を抱えて出勤したものの、帰宅後に「もう辞めたい」「明日が怖い」と感じてしまう人もいます。

「続けられない自分はダメなのでは」と責めてしまうこともあるかもしれません。

しかし、初日は誰にとっても大きな負荷がかかる一日です。

特に精神的な不調を抱えている場合、環境の変化によって心や体が強く疲れてしまうことがあります。

この記事では、初日に強い不安を感じる理由や、今後の働き方を考えるための視点を解説します。

なぜ「初日」なのに、猛烈に辞めたくなるのか?

新しい職場に初めて出勤した日、多くの人は普段よりも大きな緊張を感じます。

初対面の人へのあいさつ、職場のルールの確認、仕事内容の説明、周囲との距離感。たった一日の中で、処理しなければならない情報は想像以上に多いです。

「まだ何もしていないのに、もう疲れ切っている」

そう感じるのは、決して珍しいことではありません。

まして精神疾患を抱えている場合は、慣れない環境に適応するだけでも大きなエネルギーを消耗します。

新しい環境への適応は、心に大きな負荷がかかる

人は環境が変わると、無意識のうちに周囲の情報を集めています。

初日は、仕事内容そのものよりも、人間関係や職場の雰囲気を把握することに神経をつかってしまいませんか。

特に不安障害やうつ症状がある場合、不安を感じやすい状態では、普段なら気にならないことでも大きな負担になることがあります。

職場では気を張って過ごしていても、家に帰った瞬間に張りつめていたものが一気にほどけ、強い疲れや落ち込みを感じることがあります。 

「向いていない」と決める前に知っておきたいこと

初日に辞めたくなると、「自分にはこの仕事が向いていない」と考えてしまう人もいます。

しかし、初日はまだ、その仕事や職場を十分に判断できるほど情報が集まっていない場合もあります。

慣れない場所では、誰でも本来の力を発揮しにくいものです。

例えば、初日は何度も確認しなければできなかった作業が、数週間後には自然にできるようになることもあります。

また、初日は怖そうに見えた人が、少しずつ関わる中で「意外と話しやすい人だった」と感じることもあるでしょう。

「初日に感じたつらさ=自分には働けない」という結論にする必要はありません。

一方で、すべての違和感を「慣れるまで我慢」と片付ける必要もありません。

そのつらさがどこから来ているのかを整理することで、今後の対応が見えやすくなります。

理想と現実のギャップで苦しくなることもある

もう一つ、初日に辞めたいと感じる大きな理由が「リアリティショック」です。

これは、事前に想像していた職場と、実際に働いた環境との違いによって大きなストレスを感じることを指します。

面接では「丁寧に教えてもらえる職場」という印象だったにもかかわらず、入社後は十分な説明がないまま仕事を任され、戸惑うケースも少なくありません。

求人情報から穏やかな雰囲気を想像していたものの、実際の現場では忙しさや人間関係の緊張感から、常に周囲へ気を配りながら働く状態になることもあります。

特に精神疾患がある場合、安心して働ける環境かどうかは、仕事内容だけでなく大きなポイントになります。

仕事内容が合っていても、職場の雰囲気やサポート体制が合わなければ、長く働き続けることは難しくなることがあります。

「ここにいて大丈夫なのか」という感覚も大切にする

職場に入った瞬間の違和感を、すべて無視する必要はありません。

人は、言葉で説明できる前に、周囲の雰囲気や相手の態度から多くの情報を受け取っています。

たとえば、常に誰かが強い口調で叱られていたり、新しく入った人に対して冷たい対応が続いていたりする環境では、安心して仕事を覚えることは難しくなります。

分からないことを質問しただけで嫌な顔をされたり、職場全体に緊張した空気が流れていたりすると、自然と「ここにいて大丈夫なのだろうか」という不安が強くなるものです。

そのような環境では、誰であっても心身の負担を感じやすくなります。

ただし、「なんとなく嫌だった」という感覚だけで判断するのではなく、「何がつらかったのか」を具体的に整理することが大切です。

初日の不安なのか、職場そのものに問題があるのか。

その違いを見分けることが、今後の働き方を考えるうえで重要になります。

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「もう少し続ける」と「環境を見直す」の判断基準

初日に「辞めたい」と感じたとき、一番悩むのは「これは一時的なものなのか、それとも本当に辞めたほうがいい状況なのか」ということではないでしょうか。

初日の帰宅後は、一日中張りつめていた緊張が一気に出やすいタイミングです。

不安や疲れが強いと、「もう続けられない」と感じてしまうほど気持ちが追い込まれることもあります。

一方で、時間が経てば解決する不安なのか、それとも自分を守るために距離を置いたほうがよい環境なのかを見極める視点も必要になります。

大切なのは、感情だけで判断するのではなく、「何が起きたのか」を整理することです。

数日から数週間、様子を見てもよいケース

初日に強い不安を感じても、時間の経過とともに落ち着いてくるケースがあります。

仕事を覚えられるか不安でいっぱいになるのも、初日は仕事内容が分からないため、「自分にはできない」と感じやすいものです。

しかし、仕事は経験を積むことで少しずつ身についていきます。

最初から完璧にできる人はいません。

特に精神疾患のある人の場合、「失敗してはいけない」「迷惑をかけてはいけない」という思いが強くなり、自分へのハードルを上げすぎてしまうことがあります。

まずは「覚える途中の段階」と考えることも大切です。

人間関係がまだ分からない

初日は、周囲の人の性格や仕事の進め方が分かりません。

少しそっけない対応をされたとしても、単純に忙しかっただけという可能性もあります。

数日から数週間経つことで、少しずつコミュニケーションが取りやすくなる場合もあります。

職場の受け入れ体制が整っていない

新人を迎える側も、必ずしも準備が完璧とは限りません。

忙しい職場では、説明する時間が十分に取れないこともあります。

「放置された」と感じても、悪意ではなく職場側の余裕のなさが原因の場合もあります。

ただし、それが長期間続く場合は別の判断が必要です。

早めに環境を見直したほうがよいケース

一方で、初日から強い違和感があり、その後も改善が期待できないケースもあります。

以下のような状況がある場合は、自分の心身を守ることを優先して考える必要があります。

人格を否定されるような言動がある

仕事のミスに対する注意ではなく、人そのものを否定するような言葉が繰り返される場合は注意が必要です。

仕事を覚えることと、傷つけられ続けることは別の問題です。

求人情報や契約内容と実際の条件が違う

入社後に、事前に聞いていた条件との違いに気付くケースもあります。

給与や勤務時間、休日などの労働条件が説明と異なっていたり、想定していた仕事内容とは大きく異なる業務を任されたりすると、不安や不信感につながります。 

「入社したから仕方がない」と我慢してしまう人もいますが、気になる点があれば早めに確認することが、自分を守ることにつながります。

「入ってしまったから我慢するしかない」と考える必要はありません。

障害や体調への配慮が全くない

精神疾患を抱えながら働く場合、自分の状態を理解してもらえる環境かどうかは、働き続けるうえで大きなポイントになります。

体調の変化や不安を伝えても受け止めてもらえない、通院や服薬への理解が得られない、無理な働き方を求められる。

こうした状況が続くと、仕事そのものではなく、職場環境によって心身が消耗してしまうことがあります。

また、分からないことを安心して質問できる雰囲気があるかどうかも重要です。

新人であれば、仕事の進め方やルールが分からないのは当然です。

それにもかかわらず、「忙しいから聞かないでほしい」「一回で覚えて」「見て覚えるもの」といった対応をされると、必要なサポートを受けられず、不安を抱えたまま働くことになります。

安心して相談できる環境があるかどうかは、仕事を続けていくうえで欠かせない要素です。

仕事を覚える力だけで判断するのではなく、自分が安心して働き続けられる環境なのかを考えることも必要です。 

初日の感情だけで、自分を責めない

初日に辞めたいと思ったとき、多くの人は職場ではなく自分を責めてしまいます。

「また続かなかった」
「自分には働く力がない」

そう考えてしまうこともあるでしょう。

しかし、働き続けられるかどうかは、本人の努力だけで決まるものではありません。

仕事内容、職場環境、人間関係、サポート体制など、さまざまな条件が関係しています。

大切なのは、「続けられなかった自分」を責めることではなく、「自分が安心して働ける条件は何か」を知ることです。

そのためにも、初日に起きた出来事を少し距離を置いて振り返ってみましょう。

何が一番つらかったのか、不安が強くなったのはどんな場面だったのか、どのような配慮があれば安心して働けそうなのか。

一つずつ整理していくことで、ただ「つらかった」という感覚だけではなく、自分に必要な環境や次に考えるべきことが見えやすくなります。

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明日行きたくない」と思った夜にできること

初日の帰宅後、ベッドに入っても仕事のことが頭から離れないことがあります。

翌日の出勤を考えるだけで緊張が強まり、「朝になったら動けないかもしれない」と不安になる。

そんな状態で眠れず、心も体も休まらない夜を過ごす人もいます。

すぐに答えを出そうとせず、まずは心と体を休ませることを優先してみてください。 

疲れ切った状態では、不安がいつも以上に大きく感じられることがあります。

まずは、今の自分を少し落ち着かせることを優先しましょう。

「明日一日だけ」と考えてみる

「これから何年もこの職場で働き続けなければいけない」と考えると、先の長さに押しつぶされそうになりますよね。

そんなときは、何年先のことまで一度に考えるのではなく、まずは明日一日をどう過ごすかに意識を向けてみましょう。

明日は職場へ行くだけにする、定時まで過ごすことを目標にする、分からないことを一つだけ確認する。

最初から完璧でなくても大丈夫です。

少しずつ環境に慣れていくことも、働き続けるための大切な過程です。

初日に求められることは、すべての仕事を覚えることではありません。

職場の雰囲気を知ること、人の名前を覚えること、その環境にいること。

それだけで十分です。

初日を振り返る時間を作る

不安が強いと、頭の中で何度も同じ場面を繰り返してしまうことがあります。

そんなときは、頭の中で考え続けるのではなく、紙やメモに気持ちを書き出してみるのもおすすめです。

まずは、その日にできたことを振り返ってみましょう。

時間通りに出勤できたこと、あいさつができたこと、分からないことを一つ質問できたことも、初日という大きな緊張の中では十分な行動です。

また、つらかった場面も書き出してみます。周囲の会話が怖く感じたのか、説明が少なく不安になったのか、緊張で頭が真っ白になったのか。

具体的に振り返ることで、自分がどこで負担を感じたのかが分かりやすくなります。

さらに、明日確認したいことを整理しておくと、不安を少し減らせます。

仕事内容の優先順位や質問する相手、休憩の取り方など、気になっている点を一つずつ言葉にしてみましょう。

「ただ怖い」と感じていた状態から、「何が不安なのか」が見えてくるだけでも、次に取る行動を考えやすくなります。

「辞める」という選択肢を持っておく

意外かもしれませんが、「いつでも辞められる」と思えることが、心の余裕につながる場合があります。

「絶対に続けなければいけない」と思い込むほど、目の前の環境が逃げ場のないものに感じられます。

しかし、仕事は一つではありません。

今の職場が合わなかったとしても、別の働き方や別の環境を探すことはできます。

もちろん、すぐに退職を決める必要はありません。

続けるか、環境を変えるかを考えるためにも、「選択肢は一つではない」と知っておくことも必要です。

一人で抱え込まない

初日のつらさを、一人だけで処理しようとすると苦しくなることがあります。

もし話せる相手がいる場合は、抱えている気持ちを言葉にしてみることも一つの方法です。

家族やパートナー、友人、主治医、支援機関のスタッフなど、信頼できる人に話すことで、自分でも気付いていなかった不安や悩みが整理されることがあります。

一人で考え続けていると、問題が大きく感じられてしまうこともあります。

誰かに話すことで、「何がつらいのか」「どんなサポートが必要なのか」が少しずつ見えてくる場合があります。

また、精神疾患を抱えながらの就職では、仕事探しだけでなく「働き続けるための準備」も重要になります。

就職できたことは、大きな前進です。

そのうえで、長く働き続けるためには、自分の特性や体調に合った働き方や環境を整えていくことも重要になります。

働きたい気持ちはあるのに、続けることが難しい人へ

「働きたい」という気持ちがあるのに、職場に行くと体調を崩してしまう。

「仕事を始めても長続きしない」

そんな経験をすると、「自分は働くことに向いていないのでは」と感じてしまうことがあります。

しかし、働き続けるためには、本人の努力だけではなく、環境との相性も大きく関係します。

安定して働き続けるためには、仕事内容だけではなく、自分に合った働き方ができる環境かどうかも関係しています。

体調に合わせて勤務ペースを調整できること、無理を抱え込まない働き方ができること、周囲から必要なサポートを受けられること。

さらに、自分の症状や特性について理解してもらえる環境があることで、安心して仕事を続けやすくなります。

職場選びでは「できる仕事かどうか」だけではなく、「自分らしく働き続けられる環境かどうか」という視点も持ってみてください。

就労移行支援は、精神疾患や障害などによって働くことに不安がある人が、一般就労を目指すための福祉サービスです。

安定して働き続けるために、まずは生活リズムを整えるところから始め、自分の得意なことや苦手なことを整理していきます。

そのうえで、ビジネスマナーや仕事の進め方を練習したり、職場実習を通して実際の働く環境を経験したりしながら、少しずつ準備を進めていきます。

また、就職が決まった後も、職場で安心して働き続けられるよう定着に向けたサポートを受けられます。

目指すのは、ただ就職することではなく、自分に合った働き方を見つけ、長く続けていくことです。

愚痴でもなんでも~

でじもふくんのひとこと

「支援も頼って

焦らずいこう~」

新しい職場の初日に「もう辞めたい」と感じることは、決して珍しいことではありません。

慣れない環境や人間関係への緊張によって、一時的に強い不安や疲労を感じることもあります。

一方で、職場環境が自分に合っていないサインである場合もあります。

大切なのは、感情だけで自分を責めるのではなく、「なぜつらいのか」を整理することです。

もし「働きたい気持ちはあるけれど、仕事が続かない」「自分に合う働き方が分からない」と感じている場合は、一人で抱え込まず、支援機関などに相談することも選択肢の一つです。

自分に合った環境やサポートを見つけることが、長く安心して働くための第一歩になります。

私たちデジキャリIT就労移行支援事業所では、障害等の事情があって就職・再就職に悩んでいる方に対して、相談や就職準備、アドバイスなどのサポートを行なっています。「障害があるから仕事が見つからない…」などのお悩みを抱えている方は、一度相談に来てみてはいかがでしょうか。

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