「ただ横になっているのに、全然疲れが取れない」
「休日は家でゴロゴロ過ごしたはずなのに、月曜日の朝からもうぐったりしている」
もしそんなふうに感じているなら、それは体だけでなく、あなたの「心」がまだ張り詰めたまま、お休みできていないサインかもしれません。
現代の私たちは、たとえ体を動かしていなくても、目や耳から入ってくるたくさんの情報によって、頭の中が常に考え事で忙しく動き続けてしまっています。
一生懸命に毎日を乗り切ろうとがんばっている真面目な人ほど、自分の限界に気づかないままエネルギーを使い果たしてしまいがちです。
まず最初にお伝えしたいのは、休むことは、決して怠けたりサボったりすることではない、ということです。
むしろ、これからもあなたらしく笑顔で過ごしていくために、最も大切な自分へのプレゼントです。
今回は、ただ体を横たえるだけではない、心と頭を芯からじんわりとリラックスさせてあげるための、優しい休息法をご紹介します。
温かいお茶でも飲みながら、のんびりとした気持ちで、今のあなたに必要な時間を一緒に見つけていきましょう。
横になっているのに疲れが取れないのはどうして?「心が休まっていない」状態とは
脳疲労とは?うつ病との違いと共通点.jpg)
私たちは「休む」というと、ベッドに横になって眠ることや、ソファでテレビを見ながらのんびり過ごすことを思い浮かべがちです。
しかし、どれだけ睡眠時間を確保しても、休日に外出を控えて家の中にこもっていても、なぜか一向に疲れが抜けないことがあります。
その背景には、体が動いていなくても、心が激しく消耗し続けているという現象が隠されています。
ベッドの中でも頭が動いている、現代特有の隠れた忙しさ
現代の生活において、私たちの周囲には常に情報が溢れています。
手元にあるスマートフォンを開けば、仕事のメールだけでなく、他人の華やかな日常を切り取ったSNSの投稿、世界中のニュース、絶え間なく流れる動画などが次々と目に飛び込んできます。
これらは退屈な時間を埋めてくれる娯楽のように見えて、実は脳に絶え間ない処理を要求し、精神的なエネルギーを少しずつ削り取っています。
特に夜、布団に入って部屋を暗くした後もスマートフォンの画面を見つめていると、視覚からの強い刺激によって、本来であればリラックスモードに入るはずの心が、昼間の緊張状態を引きずったままになってしまいます。
その結果、眠りが浅くなったり、夢の中でまで仕事の続きをしてしまったりして、朝起きたときからすでに疲れているという悪循環が生まれてしまうのです。
真面目な人ほど陥りやすい「休むことへの小さな罪悪感」
がんばり屋さんな人ほど、「何もしない時間」を過ごすことに対して、無意識のうちに後ろめたさを感じてしまう傾向があります。
せっかくの休日なのに、何も生産的なことをせずに夕方を迎えてしまうと、「今日も無駄な一日を過ごしてしまった」「みんなはきっと資格の勉強をしたり、充実した日々を送ったりしているのに」と、
自分を責める声が頭の中で響いてしまうのです。
このように、休んでいる最中にも「何かをしなければいけない」という強迫観念に追われていると、心は決して休まりません。
体はソファの上にあっても、心は常に戦いの場にいるようなものです。
これでは、リフレッシュするどころか、休めば休むほど精神的な疲労感が蓄積していってしまいます。
心からのSOSに気づくための、ちょっとしたセルフチェック
自分では「まだ大丈夫、これくらいみんな耐えている」と思っていても、心や体はすでに限界に近づいていることがあります。
以下のような変化が最近のあなたに起きていないか、少し立ち止まって振り返ってみてください。
まず、以前なら楽しめていた趣味やテレビ番組に対して、なぜか興味が湧かなくなったり、見ること自体を億劫に感じたりしていませんか。
また、スーパーで買い物をするときに、何を食べたいのか自分でも分からず、選ぶだけでひどく疲れてしまうことはないでしょうか。
さらに、ちょっとした周囲の足音や、他人の話し声がいつも以上に耳障りに感じられるのも、心が刺激に対して過敏になり、余裕を失っている証拠です。
これらのサインは、あなたの心が「もうこれ以上、余計な刺激を入れないで、ゆっくり休ませてほしい」と発している切実なSOSです。
その声を無視して無理を続けるのではなく、「ああ、今の私は本当に疲れているんだな」と優しく認めてあげることが、回復への第一歩となります。
がんばるのをちょっとお休み。心と頭を芯からゆるめる具体的な休息法

心が限界を迎えてしまう前に必要なのは、これ以上エネルギーを消費しないように、外からの刺激を意識的に遮断し、内側を温めてあげることです。
日常の中で無理なく取り入れられる、心と頭を芯からゆるめるための具体的な休息法をいくつか見ていきましょう。
目と耳を休ませる、静かで穏やかな「何もしない5分間」
私たちは一日の中で、信じられないほどの量の言葉や画像、音を処理しています。
脳の疲れを取り除く最もシンプルな方法は、新しく入ってくる情報を一時的に完全に止めることです。
そのためにおすすめしたいのが、一日の途中で、あるいは帰宅した直後に、スマートフォンもテレビもすべての電源を消し、静かな部屋でただ5分間だけ目を閉じて座る、という方法です。
何かを考えようとする必要はありません。ただ、自分の静かな呼吸の音に耳を傾けたり、外からかすかに聞こえる風の音を感じたりしてみてください。
視覚と聴覚を休ませるこのわずかな時間は、散らかった頭の中の荷物をそっと床に下ろすような、とても贅沢で穏やかな休息になります。
たった5分と思われるかもしれませんが、終わった後には頭の重みが少し軽くなっているのを感じられるはずです。
ぬるめのお湯に浸かって、一日の終わりに体の緊張をほどく
暑い夏はどうしてもシャワーだけで手早く済ませたくなりますが、冷房によって知らず知らずのうちに体の芯が冷え、筋肉がこわばっていることが多いものです。
体が緊張していると、心もリラックスモードに切り替わりにくくなります。
週に数回でも構いませんので、38度から40度くらいの少しぬるめと感じるお湯に、10分から15分ほどゆっくりと湯船に浸かる時間を作ってみてください。
じんわりと体が温まることで、緊張を司る神経から、リラックスを司る神経へと自然にスイッチが切り替わっていきます。
お風呂の中は、スマートフォンを持ち込まなければ、強制的にデジタルから離れられる安全な空間でもあります。
湯船に体を委ねながら、「今日も一日、本当によくがんばったね」と、心の中で自分の体を労ってあげてください。
明日の準備はいったん置いて、今夜は心地よい音楽や香りに包まれる
夜になると、「明日の朝は早く起きなきゃ」「明日のタスクは何があったっけ」と、まだ来ぬ未来の心配事ばかりに心が飛んでしまいがちです。
しかし、今いくら心配したところで、明日の状況が良くなるわけではありません。
今夜のあなたに課せられた一番大切な仕事は、ただ心地よく眠ることだけです。
夜の時間は、明日のための準備をすべて忘れて、徹底的に「今、自分が心地よいと感じること」だけに浸ってみましょう。
お気に入りのアロマを焚いて優しい香りで部屋を満たしたり、歌詞のない静かなピアノの音楽を小さな音で流したりしてみてください。
五感の中で、特に嗅覚や聴覚は、脳のリラックスを担当する部分にダイレクトに働きかけると言われています。
心地よい香りと音に包まれることで、未来への不安でいっぱいだった頭の中が、温かい安心感で満たされていくようになります。
今日からできる!「できなくても大丈夫」と思えるようになる心のレッスン

本当の意味で休めるようになるためには、具体的な行動だけでなく、物事の受け止め方や心のクセを変えていくことも大切です。
自分に厳しくしてしまうブレーキを少しだけ緩めて、「できなくても大丈夫」と自分を許せるようになるための、心のレッスンを始めてみましょう。
「今日一日、何もできなかった」を、「今日一日、のんびり自分を労えた」に変えてみる
休日に一歩も外に出ず、家事も片付けも手につかないまま夜を迎えたとき、あなたはどう感じますか。
「時間を無駄にしてしまった」と、自分に対してマイナスの評価を下してしまう人が多いのではないでしょうか。
これからは、その捉え方をガラリと変えてみましょう。
何もできなかったのではなく、あなたの心と体が休息を必要としていたからこそ、あえて「何もしないという大切な選択」をしたのです。
「今日は一日中、何もしないことで、しっかりと自分を労わることができた。これでエネルギーの充電ができたな」と、言葉を言い換えてみてください。
同じ過ごし方であっても、それを自分への労いとして肯定的に受け止めるだけで、心にかかる負担は全く変わり、本当に満たされた休息へと変わっていきます。
「みんなは動いているのに」と、周りと比べて焦ってしまう気持ちのなだめ方
SNSを見たり、同僚の話を聞いたりしていると、周りの人たちがみんなアクティブで、休むことなく前進しているように見えることがあります。
それに比べて、ただ疲れて横になっているだけの自分が、ひどく取り残されているような焦りを感じることもあるかもしれません。
しかし、他人の目に見える姿は、その人の生活のほんの華やかな一面に過ぎません。
誰もが陰では疲れを抱え、悩んだり、泥のように眠ったりしているものです。また、人によって持っているエネルギーのタンクの大きさや、現在の疲労の度合いは全く異なります。
他の人がどれだけ動けていようと、今のあなたに必要なのは、他人の真似をすることではなく、自分のタンクにエネルギーを注ぐことです。
「人は人、私は私。今の私の最優先事項は、のんびり過ごして元気を取り戻すこと」と、心の中で優しく自分に言い聞かせてあげてください。
完璧な自分を目指すのをやめて、加点方式で自分を褒めてあげる習慣
真面目な人は、無意識のうちに「理想の自分」という高いハードルを設定し、そこからどれだけ届かなかったかという減点方式で自分を見てしまいがちです。
「朝早く起きられなかった」「予定していた掃除ができなかった」と、バツ印ばかりを自分につけてはいないでしょうか。
疲れているときこそ、その評価を「加点方式」へと切り替えましょう。
朝、目が覚めて布団から出られただけで素晴らしいことです。ご飯を食べられたこと、仕事に向かったこと、あるいは「今日は無理をせず家で休む」と決断できたこと、そのすべてがプラス1点です。
どんなに小さなことでも、「できたこと」に目を向けて、自分を褒める習慣をつけてみてください。
自分の一日をたくさんのマル印で満たしてあげることが、傷ついた自尊心を回復させ、心に本来の元気を呼び戻す温かい栄養源になります。
それでも心が晴れないときは、新しい一歩を考えるタイミングかもしれません
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どれだけ意識して休んでも、どうしても日曜日の一歩手前から胸が苦しくなったり、毎日の仕事に行くことが辛くてたまらなかったりする場合、それは一時的な疲労のせいだけではないかもしれません。
あなたのその繊細で真面目な素晴らしい性質が、今いる環境や業務のスタイルと、少しズレてしまっている可能性があります。
「周りのみんなは平気そうなのに、どうして私だけこんなに苦しいんだろう」と、一人で悩みを抱え込む必要はまったくありません。
世の中には、あなたの特性や、あなたがどんな環境なら安心して力を発揮できるのかを、客観的に一緒に考えてくれる専門のサポート体制がたくさん整っています。
たとえば、働くこと全般の悩みを丁寧に聞いてくれる「地域若者サポートステーション(サポステ)」や、各自治体にある相談窓口、心身のバランスを崩してしまった方のための専門機関などが、あなたの味方になってくれます。
さらに、「今の仕事は自分に合っていない気がするけれど、次にどんな働き方をすればいいか分からない」
「自分の体調や心のペースに配慮してもらいながら、長く安心して続けられる職場を見つけたい」
という場合には、就労移行支援事業所に相談してみるのも素晴らしい選択肢です。
就労移行支援では、専門のスタッフがあなたの一番近くに寄り添いながら、あなたの強みや得意なスタイルを客観的に整理してくれます。
そして、無理なく個性を活かせる適職を一緒に見つけ、就職や復職のステップを優しくサポートしてくれます。
障害者手帳をお持ちでない場合でも、医師の診断書などがあれば利用できるケースがありますので、決してハードルを高く感じる必要はありません。
「すべてを自分の力だけで解決しなくてもいいんだ」
「私に合った優しい居場所が、世界のどこかに必ずあるんだ」
と知っておくだけでも、張り詰めていた心の緊張がふっと緩み、明日への安心感につながっていくはずです。

毎日おつかれさま~
でじもふくんのひとこと
「のんびりするのも
必要な時間だよ~」

今回は、がんばることに疲れてしまったあなたへ向けて、心と頭を芯からリラックスさせるための本当の休み方についてお伝えしました。
これまで、周りの期待に応えようと、本当に一生懸命に走ってこられましたね。
でも、もうこれ以上、息を切らしながら無理をして進み続ける必要はありません。
心が限界を迎えてしまう前に、どうか立ち止まる勇気を持ってください。
スマートフォンを置いて目を閉じる5分間も、ぬるめのお湯に浸かる時間も、すべてはあなた自身の人生を守り、幸せにするための大切な一歩です。
今年の夏は、何かに挑むことよりも、自分の心と体を最優先にして、たっぷりと労り、ゆるめてあげることを大切にしてみてください。
自分の形を無理に変えて周りに合わせるのではなく、あなたがあなたのままで、のんびりと笑顔で輝ける未来を、焦らずに少しずつ見つけていきましょうね。
私たちデジキャリIT就労移行支援事業所では、障害等の事情があって就職・再就職に悩んでいる方に対して、相談や就職準備、アドバイスなどのサポートを行なっています。「障害があるから仕事が見つからない…」などのお悩みを抱えている方は、一度相談に来てみてはいかがでしょうか。

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